蒼天航路 〜ドローンと空撮のブログ〜

Drone Aerial Shoot ドローンを使った空撮屋のブログです。 その他にも、空モノ・ドローンを中心としたラジコン関連の雑感なども書いていきます。

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DJIの神対応に遭遇した件

投稿日:

MAVIC AIR 水没ロストしました。。

あれは、9月の中頃です。

家族で淡路島に行きました。その際、シーカヤックによるサンセットクルーズをしたのですが、当方所有のジンバルの可動範囲を超えると画面が突然下を向く先天的な欠陥品である「愛せない機体」のMAVIC AIRを持参して乗り込み、家族でカヤックを楽しむ姿を撮影しようと目論んでおりました。

愛せないとは言え、こういう時は活躍しますからね。てか、ここで活躍しないでいつするんだ?ってなもんです。

揺れるカヤック..しかも座り。船上で「キャリブレーションしてください」になったら嫌なので事前にしっかり(?)キャリブレ―ションしなおして臨みました。

海上の風は弱く、離着陸はハンドリリース&キャッチで難なくOK。パドルを置いて手動操縦でも撮ったし、クイックショットでも割と雄大な画が撮れました。

次に、アクティブトラックの「プロフィール」で愛娘と共にカヤッキングする姿を撮ろうとした時に悲劇が。

まずはこれ見てください。。

ご覧の通りMAVIC AIRは水没。。。

しかし、動画の42秒以降から最初の水没まで、僕はパドルを持ってカヤックを漕いでおり、プロポには触っていません。(プロポは目の前のリュックの上に置いてモニターはしてました)

「愛せない機体」MAVIC AIRは、漕いで遠ざかっていくカヤックを追う事もなく見守っており、次の瞬間!突如として高度を下げながら迫ってきて、下方センサーの働きか?一度上昇した後に一瞬水没。。(‘Д’)

なんとか海上に飛び立つも、既に大量の海水を身にまとったMAVIC AIR のモーターが1つ停止→裏返って水面に墜落→裏返った状態で墜落した水中でも他のモーターは回っているため、海の底への推進力が発生していて、そのまま海の藻屑になりました。

墜ちた時は、カヤックから飛び込んで回収しようかとも思ったのですが、前席には2歳の娘が乗っており、反動で転覆する恐れがあったのでそれは出来ず。。

今この動画を見れば「大丈夫でしたー!!」という声がただただおかしくも悲しいです。。(笑)

仕方ないのでアプリに残ったキャッシュでGO4で動画作りました。。orz

 

でもさー。。 アクティブトラック中の墜落 ってどうなのよ?

基本的にDJIのアフターサービスポリシーには、当然ながら機体を紛失した場合の補償は無しです。

でもねぇ。。でもさぁ。。。? って感じですよ。タイトルの通りです。当然そう思いますよねー。

だって、操作ミスではないわけですよ。アクティブトラックにしていて、こっちはパドル漕いでて操作どころかプロポに触れてもいなかったんだもの。

しかも、皮肉にもDJI GO4のアクティブトラックを選ぶ際のデモ動画はカヤックだし。同じことやらせて墜ちるってどーゆーことなのだ?(笑)

さすがにちょっと納得いかなかったので、DJIカスタマーサポートに問い合わせました。

問い合わせた内容 ※問い合わせ1日目(日)

  • アクティブトラックの「プロフィール」で飛行中に水没し機体をロストした事
  • 何度かアクティブトラックで被写体を見失い、最後に被写体(自分)を設定してから最初に水没するまでプロポに触れてもいなかった事
  • 機体をロストした場合は保証にならないのは確認しているが、さすがに自分で操縦していた時の墜落ではないので腑に落ちない事
  • キャッシュ動画(上の墜落動画)は残ってる事。あとアプリ上に飛行記録も残っている事
  • 上記を鑑みて、なんとかなりませんかね?

と、まぁこんな感じの内容です。

DJI JAPANカスタマーサポートからの返事 1 受付開始

※問い合わせから3日目(火)

すぐにDJIから返事が来ました。好感♡ 全文コピーするのもアレなので要点だけ。

「承知いたしました。弊社にてご対応させていただきます。」と。

  • 製品の無償保証期間は「製品受取日15日以内(実機点検による製品異常確認、破損等なし) であること。
  • 通常「原因不明による機体墜落」等の場合、機体内部よりデータを取り出し解析し、原因は製品異常であるか、ユーザーによるものであるか確認し、結果に伴っての対応。※原因の特定が出来ない場合あり。
  • 「機体紛失」の場合、機体内部のデータが無いため上記での解析は不可となり、「アプリ飛行記録」「飛行データ分析表」での解析となる。※こちらの解析は内部データ解析に比べ、原因の特定が難しい
  • 機体紛失となりますので、リフレッシュ品の機体販売となる。リフレッシュ品とは?→不具合機体より正常なパーツを組み替え、DJIで整備、品質確認等を行った新品同等程度の機能、性能を有する製品。

というような内容でした。

返信する形で「DJIアカウントのメールアドレスと、名前、住所、連絡先」をお知らせして、返事を待つのでした。

DJI JAPANカスタマーサポートからの返事 2 ケースナンバー付与

※問い合わせから3日目(火)

同日に返事。問い合わせに個別の「ケースナンバー」が振られ、墜落時の状況を書く「飛行データ分析表」のフォーマットが送られてくる。

こんなんです。これに事故状況の詳細を記入します。

これと、ケースナンバーを書いた紙を同封のうえ、残ったプロポを埼玉県入間にあるアフターサービスセンターに送ってください との事でした。

こちらとしては、とにかく「自分はプロポに触ってもいない」事を強調して、これまでのメール履歴を印刷してケースナンバーを大きく記入し、プロポと共に入間のアフターサービスセンターに発送しました。プロポの発送までは数日空けてしまいました。すぐに送ってれば対応もその分早かったはずです。

プロポを送るのに加えて、墜落時のキャッシュ動画と、GO4の飛行記録を再生した動画もアップロードして、「これも見てください」とリンク付けて送りました。

ちなみに飛行記録の動画はこちら(iPhoneのスクリーンレコーディング機能で録画)

水没に向かう動きは1:40くらいから。ね。スティック1ミリも触ってないでしょ?

 

 

DJI JAPANカスタマーサポートからの返事 3 フライトレコードのデータ提出

※最初の問い合わせから10日目(火)/プロポが到着したという連絡の翌日

DJIより、「DJI GO4内にある飛行記録のフォルダをアップロードしてほしい」という要請がありました。

飛行記録はiPhone、Androidともに、アプリがインストールされているフォルダ内の「Flighrecords」というフォルダに格納されています。

これを抽出して、ファイル転送サービスで送ってほしいと。ソッコーで対応しました。

ちなみに飛行記録のデータは毎飛行ごとに記録・追加されていきます。キャッシュ動画を削除してもアプリの容量がだんだんと増えていく原因はこれですね。

txt形式(テキストデータ)ですが10MB以上にも及ぶものもあります(飛行時間によります)。画像や動画を含まないテキストだけのデータで10MB以上ってのは相当なデータ量です。スティックワークや各種センサーの記録、GPSや慣性を基にした飛行軌跡など、かなりのデータが入っていると思われます。DJI GO4 の機能の一つである「フライトレコード」の中で、飛行軌跡やスティックワークが再生される機能がありますが、それもこのデータを基に再生されていると思われます。

おそらくDJIにはこいつをGO4での表示よりももっと詳細に分析するツールがあるのかな。。という感じです。

DJI JAPANカスタマーサポートからの返事 4 解析結果

※最初の問い合わせから17日目(火)

DJIより解析結果の返信がありました。

データ解析の結果、機体着水前に人為的な操作ミスが確認できませんでしたため、製品不具合により墜落した可能性がございます。
今回は特別対応といたしまして、無償にてご対応させていただきます。

おおおおおおおおおおお!!!

初めて「神対応」とゆーものに遭遇した。ありがとうDJI(笑)

でも、まぁね。。だってこっち操作してないもん。離陸してから、クイックショットや手動操縦などは普通だったし。誰がどう見てもアクティブトラックの誤動作だもの。

こちらに非が無いので当然と言えば当然なのだが、「機体ロストにも関わらずリフレッシュ機体を無償」で送ってくれるのはそれを差し引いても「神」だな。と。

感謝しております。

その後、見積もりが送られてきました。

MAVIC AIR無償対応見積もり

Item Quantity Unit Price(JPY) Total Price(JPY)
Intelligent Flight Battery (Excluding India, Taiwan, and Russia) 1 10800.00 10800.00
Propeller CW 2 600.00 1200.00
Aircraft & Gimbal and Camera (Black) (Excluding China and Brazil) 1 73450.00 73450.00
Propeller CCW 2 600.00 1200.00
送料 0.00
割引 -86650.00
総額(税込み) 0.00
消費税(8%) 0.00

86650円分です。ありがとうDJI

MAVIC AIR リフレッシュ品到着&その後&教訓

数日後、新しい機体の発送連絡が来て機体(リフレッシュ品)が届きました。当然ですが機体に付いていたバッテリーとペラもです。新品のシールが嬉しいです♪

そして発送連絡から3日後、72時間以内限定でDJI Care Reflesh の案内メールも来ました。愛せない機体なので入らずに見送りました(笑)

機体のシリアルが変わったので、包括申請と保険の変更が必要となります。これはめんどくさいけど仕方ないですね。

初飛行も無事に終わり、この件は一件落着したのでした。

教訓

以前から感じてはいましたが、アクティブトラックのデモ動画にカヤックを出している割に。。水上でのアクティブトラックはリスクがあります。

結局のところ、今回の墜落の原因はアクティブトラックや飛行をつかさどるセンサーのエラーからくる誤作動だと思います。

ビジョンセンサー&超音波センサーで高度と下方向への検知を行っていると思われますが、水面が揺れるうえに、揺れにより形(模様?)が変わるので、誤動作が起きるのかな?と。

カヤックは見ての通り水面から低い乗り物なので、「寄る」ためには高度2~3mという比較的低い高度での撮影となるために、その分リスクも増します。それに加え、時間的に日没間近で照度も足りなかったと思います。

その辺はこっちも反省材料かなぁと思いつつも。でも水没しちゃったら元も子もないですよね(笑)DJIさんには今後もフェイルセーフについて頑張ってほしいです。

対策案:GPSで水上飛行を検知した時だけでもいいので「これ以下にはいかないよ!」っていう最低高度制限を作ってほしいかな。。と。サーフィンとか撮ってても思うんですよ。離陸ポイントである浜辺って、サーフィンしてる水面よりも数m高いので、撮ってる時は高度表示がマイナスになる。ホームポイントの高度もあまりアテにならないので、飛行中に実際に水面近くまで寄ってみて「ここよりは低く下がらない!」というポイントで再設定が出来れば安心なのになー。その方が、安心して低くまで責められるし、迫力ある画も狙いやすくなると思います。

と、思うのでした。終わり

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名前 : 岡崎 慎一

5歳でトイラジに出会い、それ以来ブランクはあれどずっとラジコン好き。
とあるアーティストのMV撮影でDJI INSPIREでの撮影を目の当たりにしてドローン空撮を志す。現在はそのMV撮影時に飛ばしていた人に師事。

ドローンの他、登山とマラソンとロードバイクと天体撮影とラジコンと音楽とデリカスペースギアとPCとカレーが好き。 これら全部を活かして、旅をしながら稼げるバックパッカーとなり世界一周に憧れてます!
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