4番セルだけ電圧降下するのです
リチウムイオンでキャンピングカーのルーフエアコンと電子レンジを動かせるようになった。
消費電力は電子レンジ1400W。ルーフエアコンは800~1000W程度。
今まで、こんな大電力を使う機会は800Wドライヤーを使う5~10分だけであり、あとはどんなに使っても200W程度だった。
200W程度の時は電圧はほぼ揃っていた。800Wドライヤーを使う時、4番セルの電圧が他と比べて落ちる事は認識していた。この動画にもその模様が映っている。
7:20~ ドライヤーを使う場面で、4番セルが0.2V以上落ちている。
が、ドライヤー使う機会なんてそんなにないのであまり気にしていなかった。
ちなみに、充電時は逆で、4番セルが他と比べて一番早く3.4Vに達する。
4番セルだけダメだな~。。。と思って諦めていた。
ところが。前回紹介したこの動画でもわかる通り
この動画の18:30~ の電子レンジの場面。
電子レンジはキャンカーの設備の中で一番電気を食う。1400W以上。その時の電圧降下はすさまじく、他と比べて0.5V近くも落ちてしまっている。
そしてルーフエアコンもドライヤー以上、800~1000W使うので0.3V近く落ちている。
さすがにこれは見逃せない。直さねば。ということで原因を探った。
バッテリーとバスバーの接続を点検。
結論から言うと、簡単に直りました(笑)
原因はバッテリーの端子と、セル間を繋ぐ銅板「バスバー」の接続不良です。
BMSの電圧測定用のケーブルを、バッテリー端子とバスバーの間に挟んで共締めしている箇所がありました。原因はこれです。下図の通り。もちろん図は大げさに書いてます。
どんなに細いケーブルでも、挟まっている以上は周囲は「浮く」んですよね。浮くって事は距離ゼロ=接触にはならない。バスバーは目に見えないくらいですが斜めになり、本来「面」で接触しないといけないところが、大げさに書けば「線」での接触になって、接触面積が減る事で電気が流れにくくなり電圧降下が起きたという事です。
それでも、消費電力が少ないときは気にならないが、大きな電力が必要な時に電圧降下が顕著になったわけです。
このBMSの細いケーブルを取って上に付け直し、各部を気持ち増し締めしたら直りました。
まとめ。基本は大事!
直った様子はこちら。
これは電子レンジで試した時です。1400W使用でも、前は0.45Vくらいだったのが0.08~0.09Vのずれ。動画には無いですが、ルーフエアコン(1000W)で0.06V程度。当初と比べると、だいたい1/5~1/4程度のずれに収まりました。このくらいなら許容範囲です。
こんな簡単な事で直るなんてね。非常に基本的な事ですが、とても大事な事ですね。基本は大事です。ナメたらダメ。それを再認識した出来事なのでした。
ちなみに、このずれの様子を細かく見ると、今度は3番セルの電圧が少しだけ高いのが見て取れて、それが原因と思えますが、3番は負荷の有無にかかわらず常に電圧が他より少し高いのです。いままで4番が接触不良だったことと関係あるのかな?と思いつつ。。今後、何度か満充電・放電を繰り返したり、時間が経過するとだんだん揃ってくるのではないか?と思っています。
あとはバスバーを今より分厚くすればさらに改善するかもしれません。
ちなみに、バスバーはBusbarと書きます。んで、日本の電気業界?ではアルファベット読みで「ブスバー」っていう人もいるようです。いやいや。「受け渡す・伝送」という意味のbusだろ?PCとかのメモリバス幅(bus width)とかと同じ意味だろ?じゃあ「バスバー」だろ。いい加減にしろ日本人!
今日はここまで!