最新CPU i7 8700K でPC組んだよ
明けましておめでとうございます。
ひっっさびさの更新です。
だめですね。ブログは書けば書くほどアクセス数が伸びるのに、3日坊主というか。。毎日とか書いてる人尊敬します。。
さて、お正月ヒマだったので、以前から知り合いに頼まれていた自作PCを組みました。
オーダーは「最新のを10万で組んで!」というざっくりしたものw
以前、4Kの視聴環境を整えるシリーズで我が家のPCのグラボを交換して以来、4K動画の編集・エンコードの比較テストをしていなかったので、作って送る前に。。w 我が家の6年落ちCPUと最新のCPUを積んだものとでどのくらい違うのか?をテストしてみましたのでその結果を書いておきます。
第2世代 i7 2600 VS 第8世代 i7 8700K で速さを比較
今回組んだのはインテルのCore i シリーズの最新世代となる第8世代の i7 8700K を使った自作PCです。
構成は以下の通り。
- CPU 第8世代 i7 8700K (6コア12スレッド 3.7GHz Coffee Lake)
- マザーボード ASUS PRIME PRIME Z370-P
- グラフィック CPUオンボード (Intel UHD Graphics 630)
- メモリ Crucial 16GB(8GB×2) DDR4
- SSD Sandisk 240GB
- 電源 コルセア650W
- CPUクーラー 白虎
- ケース 上海問屋の一番安いの 良いです。5インチベイがワンタッチで付けれるの気に入りましたw
- OS Win10 Pro
合計で約10万円ちょいです。CPUが半分近くを占めますw 最近は16コアのi9 シリーズやAMDのRyzen等もありますが、インテルのメインストリームでの最新・最速です。(もちろんこれ書いてる当時です)
2時間弱で組み上がり。ただ、最初、間違えてマザーボードをH270PROを買ってしまってました。。。
H270てのはチップセットの名前なんですが、こいつは第6、第7世代向けのチップセットで、第8世代には対応しておらず。
第8世代に対応しているのはZ370なので、返品・交換してもらいました。返品出来てよかった。。。
ソケットの名前は同じ「LGA1151」なので、同じなら付くだろ と思って深く考えずに買ったんですが、久々に組む時はこのあたり注意が必要だと反省・・
対して、我が家の物は以下の通り。半年くらい前にヤフオクで1.7万円で買いました。そこに当時1.3万のグラボを付けてるので合計3万円ですね。
- CPU 第2世代 i7 2600 (4コア8スレッド 3.4GHz Sandy Bridge)
- マザーボード ASUS P8H67-V
- グラフィック ELSA GeForce GTX 1050 2GB S.A.C
- メモリ 16GB(8GB×2) DDR3 1333
- SSD Samsung 240GB
- 電源 玄人志向550W
- CPUクーラー 虎徹(巨大空冷)
- ケース ANTEC の静音ケース SOLO
- OS Win10 Pro
4K 60P エンコードテスト実施
実際に4K60P動画をエンコードさせて、それぞれの時間を計りました。
使ったソフトは Adobe Premiere Pro CC (2015版)
と、その廉価&初心者向けの簡単版である Adobe Premiere Elements です。(バージョンは2015版)
それぞれのソフトで、適当な4K60Pの素材を短く繋ぎ、画面切り替えの際にはトランジションを使用した2分の動画プロジェクトを作って素材とともに保存。ただし、動画の色や明るさのフィルターの設定は弄ってません。生の映像をただ切って繋いだだけです。
2台のPCで素材・プロジェクトファイルを入れたフォルダを同じ場所(Cドライブ直下)に置き、同じプロジェクトを読み込ませて同じ条件で書き出してそのタイムを計りました。
2つのソフトを使ったのは、プレミアプロの方はCUDAが使えるから。CUDAとはNVIDIAが開発した技術で、要はNVIDIAのグラボの計算能力を動画編集に活かさせる技術です。CPUのみのエンコードよりも速くなる。。という触れ込みです。
i7 2600 の方はCUDAを使えるグラボを積んでいるためCUDAを使用しています。
エレメンツの方は、CUDAを使う設定項目自体ありません。どちらもCPUのみでのエンコードだと思います。
ソフトの使用感
プレビューの画質設定はどちらもデフォルトの「1/2」のみで試しました。
8700Kはグラボ無しにもかかわらず、どちらのソフトでも一旦走り出せば「殆ど」プレビュー画面のコマ落ちはしませんでした。
「殆ど」というのは、トランジションを入れた時にちょっとカクつくところがあった。これ、映像全体の色味や明るさを変えるフィルターをかけたらコマ落ちするかもしれません。未確認。
対して2600の方は、PremiereElementsで、プレビュー開始5~10秒くらいでコマ落ちが発生。だんだんとカクカク動くようになってきて「頑張ってる感」が否めませんでした。これだとバリバリ編集するときは厳しいかな。。
しかし、PremiereProでは、コマ落ちほぼ無し。「ほぼ」というのは、やはりトランジションの時が弱い。一時停止して2秒ほど待つと復活します。しかし我慢できる範囲。シークバーを動かしても、動きにしっかり追随する。フィルターかけてもコマ落ちなし。CUDAの恩恵を一番目の当たりにしました、
エンコードは待ってればいいので、編集の快適さが重要ですよね。その意味では2600+GTX1050の方が勝ってました。
書きだしたファイルはこちら
どちらもテキトー。。(笑)
PremiereProCC15
PremiereElements15
設定値は以下の通り。
どちらのソフトでも、4K60Pの動画を4K60Pで出力。エレメンツの方がビットレートが高い=出来上がったファイルも重いです。
PremiereProCC15
PremiereElements15(なんか途中で切れました・・)
結果は以下の通り。
ご覧の通り、i7 8700K の方が、約1.7~1.9倍速いという結果になりました。
思ったより速くなかった。。8700K の方は書きだす尺の実時間以下でいけるのか?と思ってたんですが、ダメでした。
ただ、書きだす動画の尺が長ければ長いほどその差は出てくるわけで。
しかも、i7 2600+GTX1050 の構成に対して、i7 8700K はCPUのみでこの結果。グラボ積んだらもっと速くなるのかな。。?
2K動画なら実時間以下でのエンコードが可能なんですけどね。
CUDAって働いてる?
ところで、ここまで書いてなんなんですがちょっと気になった事が。エンコードしてる時ってCUDA働いてんのか?という事です。
実は、PremiereProの方で、CUDAをオフ=「ソフトウェアレンダリング」でもエンコードしてみたんですが、結果は変わりませんでした。。
「レンダリング」とある通り、エンコードとは別物なのではないか?エンコードの時はCUDAは働いてない気がしました。
ちょっと調べてみると、映像にフィルター(色・明るさ・その他効果)をかけた時はCUDAがとても効くという記事を発見。
要するに、映像になんらかの加工を施す際は効くけど、エンコードだけの場合は効かない。
フィルターかけたものをエンコードするには、変換する前に「フィルター」をかけた絵を作り、それを変換(エンコード)する作業が必要になり、CUDAが使えない時はそのすべてをCPUが担うのに対し、CUDA(グラボ)がある時はグラボがフィルターを、CPUがエンコードを。。と分担する事で、速度低下の少ないエンコードが可能ってことなのかな?と感じました。
今回は映像を生のまま(フィルター無)でただ切ったり貼ったりするだけのエンコードだったので、CUDAの効果はそれほど得られなかったんだと思います。
i7 2600 VS i7 8700K ベンチマークもしてみた。
最後に、お約束のベンチマークもしてみました。
i7 2600
i7 8700K
8700KのD2DのところはDirectDrawのテストなんですが、何度やっても開始されなかった。MBの設定が違ってたのかな。。?深く追及せずにやめました(笑)
それ以外の部分、やはり計算能力&メモリの速度は2倍弱程度の数値が出てます。
ただしグラフィック部分の3D描写能力を示す「OGL」に関してはグラボにGTX1050を積んでる分、我が i7 2600 の方が圧倒的に分がありました。
実際、GTX1050のグラフィックベンチの後では、8700Kのそれは目に見えて弱かった。グラボを積めばまだまだ化けそうですが。オーナーは要らないって言ってるから仕方ないけど。。
まとめ
第2世代と第8世代。6世代(6年)も違うのに性能差は2倍弱程度という事で、個人的には「こんなもんか」「まだまだ大丈夫!」って感じですw
正直、この程度の差ならi7ハイエンドである 8700K買うよりも、1万円くらい安くて十分速いi5-8600K選んだ方がコスパ最高かと。
また、通常のエンコードにもCUDAが使えるようになると、更に速くなるのになぁ。。と思ったのでした。
感じ方は人それぞれだと思いますが、PCの性能アップの目安にはなれば嬉しいです。