February 20, 2023 at 03:17AM
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DCエアコン の 盲点 について
BSCPざきおです。
これまで、DCエアコンが付いている車も何台かやらせてもらったのですが、ちょっと思う事があるので書きます。
FBの投稿がブログに自動投稿されるようになったので、こんなコラム的な事も書けるのが良くて、思ってる事を書いてます(笑)
数年前から出始めたDCエアコンなんですが、海外では「パーキングクーラー」なんても言われてます。あちらではトラックのキャブに付けたりすることも多いようで。キャブのルーフにつけるルーフエアコン型もあるし、室外機と室内機のセパレート型もありますね。日本でキャンピングカーに取り付ける場合はセパレート型が多いのかな?
Amazonでも売ってます 実は僕もデリカに付ける用で購入して、結局まだ付けてません(笑)
DCエアコンの特徴
その最大の特徴として
「家庭用エアコンのように、サブバッテリーのDC→AC100Vに変換して動くのではなく、DCで直接動くので変換ロスがなく高効率・省エネ」
って言われてると思うんですよ。
他にもコンパクトなのもメリットかな? あと機材の安さも。
でも見た目は。。中華製が多いので、家庭用に比べるとそんなにカッコいいものではない気もしてますが(付けてる人ごめんなさい)、それよりも上記のメリットの方が勝って、一定の支持を受けている印象を持っています。もちろん主観です。
ただ、重大な盲点があると思うんですよね。それは、
「外部電源を挿した時に、DCエアコン使うとバッテリーに充電されない。。というか減る時がありますよね??」
ってこと。
DCエアコンの動作
僕の情報が古いのかも知れませんが、現在のDCエアコンは家庭用エアコンほどのきめ細かなパワー調節が出来なくて、特にコンプレッサーの動作モードは3-4段階程度?(可変するのはDCなのでPWM方式?)で、消費電力(A表記)はコンプON(冷風が出ている)の時は40-60A使用し、コンプOFFになると単にファンを回す(送風)だけなので、その間は5-6A程度に落ちる。コンプが動いてないのでそのうち風がちょっとぬるくなってきて、またコンプONになって冷風がでる。この繰り返しだと思っています。
コンプONとOFFの「間隔」というか、コンプがONになる時間(冷風が出る時間)は、外気温や設定温度によると思うんです。
設定温度を低くするほど、常に冷風を出さないといけないのでコンプONの時間が増えます。
で、DCエアコンは、文字通りDC=直流=バッテリーで直接動くのが売りなんだけど、逆に言うと、当然のことながら「AC100Vでは動かない」わけです。
「常にバッテリーから電気を取っている」←ここ重要。
これが家庭用エアコンだと、外部を挿した時はコンタクタリレーでインバーターよりも外部電源が優先して使われるので、外部電源があるうちはその電力でエアコンが永遠に回るし、外部充電器からバッテリーに充電もされるわけです。
それに対してDCエアコンの場合、例えば多くのキャブコンにデフォルトで搭載されている未来舎さんの22.5A充電器(スグレモノ充電器)とかだと、外部電源を挿して充電されるのは(ソーラーを別にすれば)最大22.5Aなわけで、コンプONの時に60A必要なら、不足する37.5Aはバッテリーから持ち出すことになる。
外部電源を挿しても、充電どころかバッテリーから持ち出す事があるわけです。
まぁ、DCエアコンを付けるくらいなので、大抵の方がリチウム化しているかもしれないですし、リチウム化するとそもそも「外部?そんなの要らないよ」って事になる方も多いので、実際は大した問題じゃないのかもしれませんが、原理的には上記の通り「外部を挿してても充電されないどころか放電して減っていく」という事が起こりえるだろうし、これって結構盲点なのではないか?と。
DCエアコンを選ぶ人のうち、一体どれくらいの方が「この問題」を認識されているのかな?と思ったのでブログ記事化してみたのでした。
外部電源を挿していてもDCエアコンにバッテリーが吸われる問題の解決法
ちなみに、これを解決するには3通りあると思います。
1、大きな外部充電器に交換する。
DCエアコンの消費と同じかそれ以上くらいのもの。具体的には50Aとか70Aの物。要は「外部を挿している時は外部充電器の電力でDCエアコン回そうぜ」って事です。コンプが回っていない時など、消費が少ない時は余った電力は充電に回ります。
よく言われる「充電しながら放電」という方がイメージしやすいかもしれませんが、実はこれは正確ではなくて、バッテリーからすると充電か放電かどちらかしかしていません。
例:
・充電量よりも放電量が多ければ、足りない分はバッテリーからの持ち出しになる(放電)
・充電量よりも放電量が少なければ、余った分は充電される(充電)
です。バッテリーからみれば常に「充電」か「放電」かしかしていません。(充電量と放電量が同じなら「釣り合う」が)
よく「充電しながら放電するとバッテリーが痛む」とか言われますが、無いです。
逸れましたが、これをすると新たな問題が起きます。
外部電源のコンセントは大抵15A(1500W)くらいだと思うんですね。
で、この大きな外部充電器は、例えば弊社の40A出力の充電器の場合、コンセントから700Wくらい使いますし、50Aで900W、70Aで1200Wくらい使います。
となると、例えば50Aで900W使っていたら、100V系で残り使えるのは600W。それに対し、電子レンジは1200Wくらい使うので、一緒に使うと2000W(20A)オーバーで、施設側のブレーカーが飛ぶ可能性があると思うんです。※筆者は電源付きのサイトに言った頃がないのでわからん。。
それを踏まえて、
2、外部充電器にスイッチを取り付ける
大電力の100V機器を使う時は、手動でスイッチ操作して外部充電器をオフにして1500Wまで使えるようにするってことです。
でも面倒ですね。なので、
3、いっそのこと、外部電源がささっていようがいまいが、車内100V系は常にインバーターの電力だけで動かすようにして、外部電源で動くものは外部充電器だけにする
です。
これが一番かも?この方法ならコンセントからの容量(1500W)を気にしないで済むので、大きな外部充電器が使えます。これがベストかも?
まとめ
上にも書いた通り、様々なお考えでDCエアコンを導入する方のうち、どれくらいの方がこの「問題」を把握しているのかな?と、少し心配になったもので記事化しました。
参考になれば幸いです。余計なお世話でしたらごめんなさい!!
#キャンピングカー #Camper #DCエアコン