外でのバッテリー充電
1本ではお話にならない
Phantom4Pro のインテリジェントバッテリーは容量5870mAh。カタログ上の飛行時間は30分となっています。
たしかにギリギリまで飛んでれば30分持ちそうです。
しかし実際には、デフォルトだとバッテリー残量30%を切るとバッテリー警告が出るので、それまでの時間となる20分~23分ほどが正味の撮影可能時間となります。
それに対して、充電時間は残量にもよりますが、60分から80分ほど。
当然、1本のみでの運用では「飛べない時間」が発生します。
練習でも撮影でも、ずっと飛び続けるためには、充電時間を70分と考えた場合、バッテリーは最低でも3本、本来は4本以上欲しいところです。
バッテリー3本だと、全て満充電で飛行を開始した場合、1本目で23分飛んで、すぐ充電に入り、2本目、3本目と消費するまでに45分~50分。1本目は80%程度までは充電できていますし、実際はバッテリーの入れ替えやデータの確認などが発生するので、まぁ3本でも何とかなるという感じです。
ただ、DJI純正の充電器は1本しか充電できませんので、3本を同時に充電できるシステムが必要になります。
また、飛ばす現場では必ず電源があるとも限りません。外なので「無い」と考えるべきでしょう。なのでその点も考慮しないといけません。
- バッテリーは最低3本必要
- 充電は3本同時に充電できるものが望ましい
- 電源確保(家庭用 or 車のバッテリー or 発電機)
ということで、充電器から見ていきます。
3本同時充電器あれこれ
バッテリー3本を同時充電できる充電器は、DJI純正では販売されていませんが、サードパーティ製のものが出回っています。
以下にいくつかご紹介します。
ガチな見た目の物2つ
いずれも家庭用の100V電源を使用するタイプです。
DJI Phantom4バッテリーとリモコンのパラレルチャージャー (アメリカバージョン)
DJI Phantom 4用 バッテリー充電器 リモート コントローラー 充電器 パラレルスマート充電器
筆者もこのタイプを買いました。しかし、筆者は色々と問題がありました。この2つは見るからに「出来そう」です。
後々書きますw
これ…大丈夫か?ちょっと不安だけど、当たればラッキーなもの3つ
Anbee® DJI Phantom 4 バッテリーとリモートコントローラ用シガーライターカーチャージャーとアダプタ 車の充電器
車のシガーライターから電気を取るタイプです。充電電流が4Aと低めなので、満充電には90分程度必要。
1つしか充電できませんが、3つ用意すれば3本同時充電出来る…はず。
3つ用意しても約5000円とリーズナブル。
ただ、車側の配線、ヒューズが対応していないと事故の元です。
1本あたり70W使用するとの事なので、3本で210Wとなります。
車の電圧は12Vなので、210W÷12V=17.5A = 1本あたりだと約5.8Aの電流が流れます。
車のシガーライターのヒューズが5.8A以上か? 3本使う場合は17.5A以上か?または、配線が別系統になっているか?の確認が必要です。
おそらく、多くの車のシガーライターの容量は10Aなはずです。
ヒューズは、その先の配線に流せる一定の電流よりも大きな電流が流れた時に、配線や機器を守る役目のものなので、いたずらにヒューズの容量だけを大きくするのは非常に危険です。
ヒューズの容量を大きくすると、その先の配線に過負荷がかかり、熱を持ち、最悪の場合火災の恐れがありますので注意が必要です。
パラレルチャージャー 充電ステーション 3枚バッテリーとリモコンの充電 for DJI Phantom4
こちらは家庭用100Vを使用するタイプ。 妙に安い… しかし、3本同時充電を謳っている。。
スマート充電ボード パラレル充電ボード 原装チャージャーかどうかを検出でき for Phantom4/4PRO/4PRO+
極めつけ。基板剝き出しですw
商品名もおかしいw
2000円ちょっとでありながら、3本同時充電を謳っています。
そして、この通り3本充電出来ている…
筆者は信頼性が心配で買いませんでいたが、単なる取り越し苦労かもしれません。
どなたか人柱お願いします笑
次のページでは、車のバッテリーから充電するためのインフラについて書きまーす。