蒼天航路 〜ドローンと空撮とキャンピングカーのブログ〜

Drone Aerial Shoot ドローン空撮屋のブログです。その他にも、キャンピングカー、空モノを中心としたラジコン関連の雑感なども書いていきます。

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某アイドルのイベント用空撮をしてきました

投稿日:

アイドルのお仕事空撮(ただしアイドル無しw)

某日、某アイドルグループのイベントで使うムービー用の空撮をしてきました。

グループ名は諸事情により書けないのが残念ですが、そのアイドルグループのイベント用映像です。

大事な事でもないのに2回書きました(笑)文章力無いのでw

撮影したのは河口湖からの富士山です。

富士山の麓でのイベントだったので、そのイベントで撮った写真を思い出っぽくスライドショーにしてイベント終わりで上映するんですが、そのドアタマに使う真正面の富士山。

いわゆる「つかみ」の映像です。

河口湖の水面をなめて、徐々にカメラを上にチルトしてきて、富士山を真正面に捉えながら前進&上昇。

空撮をメインに見せる映像ではないので長尺は自己満足でしかない。あくまで「つかみ」のエッセンス。使うのは20秒にも満たないくらいです。それでも長いかw

セッティング・バラシ込みの撮影時間僅か10分。

念のため3カット撮りましたが、こういうのって最初のカットが1番良い出来になる事が多いですよね。

3カットを纏めました。使ったのは最初のカットです。3カット目は趣旨が違いますw 富士山だけに出来るかなー?と上にチルトしたらペラが映ってしまいました。撮ってる時は、トリミングすりゃいいや~くらいに思ってました(笑)結局使えるはずもなく。NG。

実際は少し色や露出を補正して、富士山をバックにイベントのロゴが入り、BGMとして某アイドルのオケが入り、スライドショーが始まります。

この動画は無加工の撮って出し。ロゴの代わりに何の変哲もないウチのページのURL入れてみました(笑)

ちなみにそのスライドショー全体も作りました。イベント中に流すので作業時間僅か2時間。アップできないのが残念。DVDには収録されます。

気を付けた点

河口湖の飛行許可

DIDは外れてます。事前にお役所に「いつ頃飛ばします」と連絡を入れた所、「国交省の飛行許可のルール内でなら大丈夫」と回答を得ました。

ほんとに、ドローンの飛行に関してはお役所…というか担当者と、言い方によって対応が全く違うのが面白いです。いつも。言葉が悪いですが「真面目にやると損する」ってくらい違うと思います。

お役所仕事→事無かれ主義&権威に弱いので「ドローン飛ばしたいんですが。。」だけだとほぼNG。

しかし「空撮の仕事です。国交省の飛行許可持ってます。いついつに、何の目的で、10数分、湖上を飛ばします」と言うとOKだったりします。

要は、遊びでドローン飛ばされて落とされでもしたらたまったもんじゃない。でも、仕事として目的があって許可持ってる人が飛ばす分には「国交省が決めたルール」(という担当者にとっての逃げ道)の中でなら大丈夫。っていう印象かなぁ。皆さんはどうでしょうね?

手早く済ます!

ドアタマで使う10数秒の映像です。他にもそのイベントのPAとしての仕事があり、時間的に20分程度しかありませんでした。チャチャっと済ますのがマスト!

そのためには、飛行直前のトラブル(アプリやファームをアプデした直後によくある事例)を避ける事。

当然ですが、前日に起動&へんな警告が出ないか?の確認だけはしておきました。

露出過多は禁物

上で10数秒と書きましたが、たかが10数秒。されど10数秒。

露出過多で明るすぎ、いわゆる「白飛び」になった映像は補正出来ない事ないですが大変。「白」になった部分の情報は失われてしまうのです。だから「白飛び」というわけで。

暗い映像は後から明るくできます。

短時間で撮影し成功率を上げるという観点からだと、暗く撮るか?明るく撮るか?なら前者を選びます。

暗すぎても明るくする時にノイズが乗りますが(天体写真がいい例)、気持ち暗めに撮る事を心掛けました。

 

ディスプレイはiPadを使っていますが、iPadは野外では暗いので、つい明るくしてしまいがちです。画面上のEVの数値を一応の目安にして、現場では「ちょっと暗すぎるかなー?」くらいが実は丁度良く撮れてます。

iPadは本来の意味の「モニター」としては使えません。クリスタルスカイが欲しいですね(笑)

1カット目でモノにする

空撮メインの映像ではない限り、空撮なんてのは映像制作の中の1エッセンスになる事が多いです。

今回もメインはスライドショーだし。そのため、被写体が人じゃない時なんかは特に、撮影時間がごく限られていて、リハも無しなんて事もよくあります。タイスケ組む方からすると「実景なんて空き時間で撮るもの」くらいにしか思われてないのかも(笑)

1カット目を「リハだから」「一応回しておこう」てな感じに様子見的に飛ばす事をたまーに見かけますが、人間の集中力が持続する時間はそんなに長くない事を考えると、1カット目からガチ本番のつもりで挑む方が結果として良くなります。というか、リハって本番と同じにやらないとリハの意味ないので。

1カット目でいいカットをモノにできれば、2カット目、3カット目は「予備」として撮れるようになることで気持ちに余裕が生まれる。とはいえ1カット目と同じ気持ちで臨みますが。その余裕がいい方向に働けば更に良い物が撮れます。

これが逆に、1カット目を練習のつもりで飛ばす→イマイチ→さー次は本番!という撮り方だと、次のカットでモノにしなくては。。→NG→あーまた次。。 となる。

1カット目からガチ本番の方が結果として精神的にも良いし時間的の短縮にも繋がって良いと思います。僕は。

反省点

動画を見るとわかりますが、1カット目と2,3カット目で水の色が変わっちゃってます。

1カット目は綺麗なブルー。それに対して2、3カット目は緑っぽくなってる。

これは日差しのせいもなくはないですが、ホワイトバランス、色温度が自動だとこうなってしまいます。固定にしておくの忘れてました。

あとはもっと絞ってもよかったとかいろいろあります。

誰がどう見ても、1カット目の色がベストですよねー。。

そんなこんなで、僅か10分の撮影でしたが、やはり1カット目がベストだったのでした。

 

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執筆者:


  1. ツカタン より:

    イイね、いいよ~~!!
    リハカットから真剣勝負!!

    すでに師匠を超えた(^^)

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名前 : 岡崎 慎一

5歳でトイラジに出会い、それ以来ブランクはあれどずっとラジコン好き。
とあるアーティストのMV撮影でDJI INSPIREでの撮影を目の当たりにしてドローン空撮を志す。現在はそのMV撮影時に飛ばしていた人に師事。

ドローンの他、登山とマラソンとロードバイクと天体撮影とラジコンと音楽とデリカスペースギアとPCとカレーが好き。 これら全部を活かして、旅をしながら稼げるバックパッカーとなり世界一周に憧れてます!
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