蒼天航路 〜ドローンと空撮とキャンピングカーのブログ〜

Drone Aerial Shoot ドローン空撮屋のブログです。その他にも、キャンピングカー、空モノを中心としたラジコン関連の雑感なども書いていきます。

4K Drone 装備

4K の表示環境を整える!その1 ディスプレイ ハイセンス HJ50N3000買ったよ 

投稿日:2017年7月11日 更新日:

せっかく4Kで撮ったのにもったいない…

DJIの最新機種はPHANTOM、Inspire、SPARK とも、4Kでの動画が撮影できます。

しかし、まだまだ4Kを視聴する環境に無い方も多いのではないかと。

筆者も、ノートPCは2K、家のリビングのテレビに繋いでるメインPCも2Kテレビ。寝室のPCも2Kモニタでした。

まだまだ4Kコンテンツが少ないし、放送も4K放送してるのはスカパープレミアムの2chのみ。あとはネットやPCでのコンテンツとなり、「まだ必要ない」というのが現状ではないでしょうか。

ただ、東京オリンピックに向けて4K化が進んでいく事は間違いないと思うし、何よりもせっかくドローンで4Kで撮った高精細な映像を家で観られないのはもったいない。

というわけで、昨日4Kテレビを買いました。

こんなヤツです。

これをきっかけに、4Kの視聴や編集の環境を考えたいと思います。

 

そもそも4Kとは?

4KのKは1000を表します。「キロ」ですね。4Kなら4000。

4Kとは横3840×縦2160=829万4400画素

で表示する事を意味します。

「3840じゃん。4000じゃねーじゃん」

その通り。でもそう呼んでる。

もともと、4Kの前は2Kでした。

2Kは横1920×縦1080=207万3600画素 だったので、1920≒2Kということにして、「2K」と呼ばれており、それのタテ・ヨコとも倍なので1920×2=3840で「4K」となってます。

4Kはこれまでの2Kに比べ同じ画面面積の中に、4倍の情報量を映すという事になります。

この調子でいくと、4Kの次の「8K」は横が7680画素なので、まだかろうじて「8K」と名乗れますが、倍の16Kになった頃には15360画素=「15K」になるのでは・・・(笑)

2Kは当時「FHD」(フルHD)とか、フルスペックと呼ばれてました。

今の4Kは「UHD」(ウルトラHD)とも呼ばれてます。

 

テレビ業界シェア

2016年のテレビ販売の世界シェアは

1位サムスン(韓国)

2位LG(韓国)

3位SONY(日本)

4位ハイセンス(中国)

だったそうです。

もはや「亀山モデル」とかいって宣伝し、SHARPが隆盛を誇ったのは遠い過去の話。

中国・韓国勢が上位を占める中、SONYは頑張ってますが、SONYでさえ液晶パネルは自社生産ではないらしい…?

個人的には安く高性能なものがあれば、そっちに飛びつくのは当然。

国内テレビは売れないくせにブランドイメージだけは保ってて、その分高い。裸の王様みたい。

技術開発は大事だけど、一部のマニアを納得させる超高画質で高いものを作るよりも、万人向けのそこそこ高画質の廉価で、でも信頼性・耐久性の高いものを作って多く売った方が良いと思うんだけど…

 

4Kテレビ選択のポイント 有機ELか?液晶か?

有機EL

予算に余裕があるならこれからは有機ELでしょう。日本国内では韓国LGの独壇場です。

液晶と見比べて誰でもわかるのは、「黒が黒くて、コントラスト高い&残像ない!」

液晶は画面の後ろのバックライトが常に光っていることから、黒を表示した時もわずかに光が漏れるために「本当の黒」が出せないのに対し、

有機ELはサブピクセルの一つ一つが点灯・消灯するので、黒い部分は光らせない=「本当の黒」を得られることから、コントラスト比(白と黒の明るさの比)がものすごく高いこと。

その上、応答速度が超速い→「残像が無い」です。残像が無いってのは凄いです。まるで写真が瞬時に切り替わってるみたいと言うか… すごい。

4Kの解像度も相まって、本当に「窓」って感じ。

あと、超薄い。数ミリとかの製品もありました。

液晶

対して、液晶は既に枯れた技術と言えるくらい(言い過ぎか?)、技術的には成熟してます。

主にVA方式とIPS方式があります。

IPSの方が画質良い!みたいに言われる事も多いですが、IPS方式は視野角が広く、観る位置の自由度は高いものの、仕組み的に正面から見た時のコントラスト比が低い事が多いようです。

上にも書きましたが、液晶パネルはVAもIPSもパネルの最後部にバックライトがあり、黒を表示する時もそのライトの光が漏れてしまいやすい。漏れてしまうと、黒が黒ではなくなってしまう。

仕組み的にIPSの方がVAよりも光が漏れやすい=黒が締まってなく、都会の夜空のように明るく見えます。これは店頭で見てもわかりました。

視野角は狭くなりますが、正面から見る分には、VAのほうが黒が締まって「本当の黒」に近く見えると思いました。

 

疑似4Kと4K

「疑似4K」「なんちゃって4K」「偽4K」などでググると結構出てくるのですが…気を付けたい点。

カラーテレビは昔から光の三原色であるRGB(RED / GREEN / BLUE)を混ぜて色を作ります。

1つの画素(ピクセル)はR・G・Bの「サブピクセル」3つで構成されます。

また、画素の形は正方形です。←ここ重要。

ところが、高画質を狙ってなのか?安くしたいからなのか?RGBの他にもう1色追加されたディスプレイがあります。

 

追加される色が白(W)だとして、「R.G.B.Wの4色で正方形の1画素」を構成するなら、むしろRGBのみよりも表現力が豊かで高画質となるのでしょうが、実際は、1画素のヨコとタテの比率が4:3の横長の画素になるパネルが存在するのです。

↓RGBのみ正方形

 

↓RGBW長方形

 

画素が正方形ではなく、横長になるとどうなるか?

テレビのヨコとタテの比率(アスペクト比)は16:9です。

4Kの解像度は3840×2160なので、

3840÷16(横)×9(縦)=2160 となることからも、「画素が正方形な事」を前提に考えられている事がわかります。逆に言えば、画素が正方形だからこそ、3840×2160にした時に画面比率が16:9になるのです。

横長の画素では、3840×2160にした時に16:9よりも横長になります。21.3 : 9になる。そんなテレビはありません。(モニターとしてはある)

 

では、横に長い画素を16:9の画面の横方向である16に収めるにはどうするか?

横方向の画素を間引くしかありません。

1/4(25%)が白(W)なので、RGBは残り3/4(75%)。

横方向におけるRGBの画素数は3840×75%=2880画素 となり、本来の4Kよりも情報量が75%に減ってしまう。

サブピクセルの数は以下の通り、

RGB が3840×3色=11520

RGBW が 2880×4色=11520

で変わらないので、「技術的には4Kと名乗っても問題ない」みたいです。

これが「偽4K」とか「疑似4K」とか言われる所以です。

 

いやいや、4Kじゃないじゃん… てか、むしろ「3K」じゃん。

「4Kが、白によって3Kに薄められている」という表現がぴったりではないかと。

LGの格安4Kテレビの液晶パネルがこれだとか。実際に見てないからわかりませんが、検索するとわんさか出てくる。

せっかく4Kと思って買ったディスプレイが実は横方向の情報が75%しか表示されない3Kディスプレイだったら凹みますよね。気を付けたいところ。

 

注意しないといけないのは、てか、筆者が思ってるだけですが、RGBWだからと言って全てが「疑似」とも言えないんじゃないかなぁ?という点です。

昔、SHARPが出した2Kテレビで、RGBに黄色(Y)を加え、RGBYの4色で表示する「クアトロン」というディスプレイがありました。てか、今もある。あれは4色で正方形のピクセルでした。

画素を構成するサブピクセルが4色だろうが5色だろうが、全ての色を含めた画素の形が「正方形」で3840×2160なら、疑似ではありません。そんな4Kパネルがあるのかも知りませんが…(‘Д’)

ネットで探すと、「RGBW」「偽4K」「疑似4K」とかが1人歩きしてて、RGBW=疑似!みたいになってますが、上に書いた通り正方形ピクセルで、横方向を間引いていないRGBWもあるのかもしれない?ので、そこは見極めたいところです。

ハイセンスはこれもクリア。

RGBのみのVA方式4Kです。

しかも、高級機に多く搭載されるバックライト直下型。

「RGBのみ」な画像↓

盛り上がってるのは、拡大するために水を一滴つけてみたため。

見ての通り、RGBが整然と並んでます。

 

4K / 60fpsを見るにはHDMI 2.0が必要

PHANTOM4PROは4Kで60fps(60コマ/秒)の映像を撮影できます。

なので、そのまま60fpsで観たいところ。

4K / 60fps(=60Hz) の映像再生のためには、出力側・入力側ともにHDMI 2.0 以上が必要です。

先日、あまりに安く話題になったドン・キホーテの格安4Kテレビは、HDMIが3口あり、webの仕様のところにそれぞれ HDMI1.3a / 1.4 / 2.0 と書いてました。1口だけ2.0対応。某掲示板によると、4K 60Hzもいけてるらしい。

筆者の買ったハイセンス HJ50N3000もHDMIは3口ありますが、WEB上に「HDMI2.0」という表記はなかった。。ただ、仕様の入力対応の所に「4K /60P」と書いてあったので、おそらくは‥‥大丈夫なはず… と思ったものの、一応、ハイセンスにメールで問い合わせました。

結果「HDMI2.0装備。表示も60Hz対応」と回答を得ました。

回答まで、30分足らず。迅速な対応は好感だったかも…

 

購入

と、いうわけで、HJ50N3000 の購入を決めました。

  • 疑似4Kじゃない本当の4K
  • 自分的にはIPSより黒が締まって見えたVA方式
  • 直下型バックライト
  • 4K/60Hz 対応
  • 世界シェア4位
  • そして安さ
  • スマートTVのようなネット接続機能はPCを繋いである&AppleTVあるので特にいらない。ゲームもしない。

筆者はだいぶ吟味して欲しいターゲット決めたらその日のうちにゲットしないと気が済まないタイプなので、店頭で買いました。

ドンキの4Kの在庫あればそっち買ったかもw

ビッグカメラが唯一、持ち帰れる在庫があったのでビッグで交渉開始。

当初、税込み約97000円。お話にならない金額。。

ネットの最安は約68000円。ただし数日待ち。待てねー!

他店の価格を引き合いに出して、税込み78000円まで。1.9万円値切りました。

ほんとは75000円くらいなら無条件に気持ちよく買ったけど限界らしいw

ポイント8%(約6000p)の他、5年保証をつけます。さらに粗品(タオルセット)もつけるから78000円で!と言われ、長時間の交渉にピリオドを打ったのでした。

長く使うもんなので、5年保証は大きいです。ポイントもついたし!

Amazonが68800円 で翌日着でしたが、5年保証を付けると総額72000円ほどになり、ビッグと大差ないかな~と。

 

感想

いままでのテレビが9年?くらい前の日立のプラズマで色焼けというか、特に白い画面の時のにじみが酷かったので、それはもう雲泥の差!!!自分的にはこれで十分っす。

そして軽い!重さ1/4。

低消費電力!今までの約1/4。電気代が年間3万円以上変わる試算。2年で、今のテレビをずっと使ってるよりも得になる。

あと、音質調節が「低音・中音・高音」とかじゃなく、5バンドのイコライザーがついてたのは好感持てました。

まだ買ったばっかですが、いまんとこ大満足!

 

ただ、現状ではディスプレイが4Kになったものの、4K/60Hzを出力できる機械が何もないです…

なので、今回のポイントで4K/60fps対応のグラボを買おうと思いますが、これについてはまた次回。。

 

 

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  2. […] この記事でハイセンス HJ50N3000 4Kテレビを買ったのは約1年前。。 […]

  3. ビューア より:

    RGBWの考え方というか、長方形?という考えはちょっと違うんじゃ?
    あえてそう書いてるのかもしれませんが、

    RGB RGB RGB RGB <<< RGBで1ドット(正方形)
    RGB RGB RGB RGB
    RGB RGB RGB RGB
    RGB RGB RGB RGB

    RGB WRG BWR GBW RGB >>> RGBで1ドット、次はWRGで1ドット。
    GBW RGB WRG BWR GBW >>> GBWで1ドット、次はRGBで1ドット。
    BWR GBW RGB WRG BWR

    となるのが正確かと.

  4. はな より:

    良記事でしたっ!ドンキと迷ってたので、とても参考になりました。専門知識を
    ナレッジしていただき、感謝です。

ハイセンス HJ50N3000 をRGB/YUV4:4:4で表示させる事に成功 – 蒼天航路 〜ドローンと空撮のブログ〜 へ返信する コメントをキャンセル

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名前 : 岡崎 慎一

5歳でトイラジに出会い、それ以来ブランクはあれどずっとラジコン好き。
とあるアーティストのMV撮影でDJI INSPIREでの撮影を目の当たりにしてドローン空撮を志す。現在はそのMV撮影時に飛ばしていた人に師事。

ドローンの他、登山とマラソンとロードバイクと天体撮影とラジコンと音楽とデリカスペースギアとPCとカレーが好き。 これら全部を活かして、旅をしながら稼げるバックパッカーとなり世界一周に憧れてます!
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